正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」〜第138回〜

今回のニューモデル紹介日記は、日産の高級ワンボックス・新型エルグランドを紹介したい。

平成9年の初代モデル発売以来、3代目となる新型エルグランドは「キング・オブ・ミニバン」を特徴とし、質感や風格、走行性能、燃費性能でクラストップレベルを目指した。最高級ミニバン用としてチューニングした低重心の新プラットフォームを採用し、乗用車のような安定感のある乗り心地と大人7人がゆったりと座れる快適性の両立を目指したのが特徴。

外観は、ヘッドランプからグリルへとつながる厚みのある上下二段式フロントマスクとヘッドランプユニットを採用、ロー&ワイドなプロポーションで安定感を感じさせるショルダーの張ったボディとした。また、ブラックアウトされた各ピラーとボディサイドからリヤまで連続する窓を囲む世界初のクロームモールディングを採用した。

インテリアは、フーガやスカイラインにも通じるセンターからサイドへ流れるグラデーション木目調パネルを一面に配した上質なインストルメントパネルを採用した。全ての乗員の快適性を追求したモダンで立体的なシートも採用した。

3.5リッター車には、新型エルグランド専用にチューニングした最高出力280PSを発生する「VQ35DE」エンジンを搭載する。2.5リッター車も専用にチューニングした「QR25DE」エンジンを搭載し、低速から発生する高トルクにより素早いレスポンスと力強い加速を実現する。これらのエンジンに動力性能と燃費性能を大きく向上させるエクストロニックCVT-M6を組み合わせる。

さらに、面剛性を向上し、振動しないフロアを実現するフロア骨格、フロアビード形状を採用した。遮音フロントガラスの採用に加え、遮音材・制振材を最適配置することなどで、高い静粛性を実現した。音響・振動特性に優れたタイヤをエルグランド専用にチューニングし、18インチながら16インチ並の低ロードノイズを実現する。

シートは、助手席シートと2列目シートの3席で同時に使えるトリプルオットマンを採用する。シート一体型の大型オットマンとシートクッション全体で身体を支持することで体圧を分散し、長時間ドライブ時の快適性の向上を図った。

このほか、快適装備としてワンタッチスイッチで、解錠するだけでなく、オートスライドドアが作動する「ワンタッチオートスライドドア」を世界で初めて採用した。ラゲッジに設置されたスイッチを押すだけで、3列目シートの自動格納と自動復帰が可能なサードシートワンタッチ電動格納、復帰機能も採用した。

…駆動方式をこれまでのFRからFFに変更するなど、従来モデルから大きな変貌を遂げた新型エルグランド。コンスタントに販売台数を稼ぐ、同クラスの競合車種・アルファード/ヴェルファイアの牙城をどこまで崩せるかが、今後の課題といえそうだ。