正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第253回~

今回のニューモデル紹介日記は、マツダの新型クロスオーバーSUVCX-8を紹介したい。

 

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今回発表されたCX-8は、同社のSUVではトップモデルに位置し、3列シートを採用し最大7人の乗車が可能なことから従来の「MPV」や「プレマシー」といったミニバンタイプに代わる「新たな選択肢」と提案している。

 

マツダのデザインテーマ「魂動」とSKYACTIV技術を全面採用し、「上質かつ洗練されたデザイン」「街乗りから高速走行まで意のままに余裕ある走り」「3列目を含むすべての乗員が楽しめる快適性と静粛性」を特長とし、同社の主力SUVとなるCX-5とはデザインの要素を共通としながら、「TIMELESS EDGY(タイムレス・エッジー)」をキーワードに掲げ、普遍的な美しさと上質なデザインによって日々の暮らしに心地よい刺激を与えたいという想いをこめたという。

 

エクステリアは、伸びやかさや水平基調を軸としたデザインをさらに磨き上げ「多人数車=箱形」のイメージを打ち破る、上品かつ力強いなSUVスタイルをめざした。インテリアはただ広さを追求するのではなく、適度な包まれ感が生み出す心地よさや、本杢パネルやナッパレザーといった本物の素材を使用することで生まれる上質で落ち着きのある空間を作り上げた。

 

最大の目玉は最大7人乗りを可能とする居住空間だ。3列目シートまで大人がしっかりと座れること、3つのバリエーションを設定する2列目シート、積載性の高いシートアレンジの採用、この3つとデザイン、走る歓びを両立させたことがパッケージングの注力ポイントだという。マツダが理想とする運転姿勢(ドライビングポジション)を確保し、2列目、3列目も大人がくつろげる空間としながら、日本の道路・駐車場事情を意識した寸法に収められた。

 

全長は4900mm、全幅は1840mm、全高は1730mm、ホイールベースは2930mm。2列目は2種類の左右分割キャプテンシートと、ベンチシートを設定。「XD Lパッケージ」のシート中央には大型コンソールボックスを装備した。また荷室容量は、3列目シートまで使用している状態で239リットル。3列目シートを倒すことで572リットルまで拡大する。

 

搭載されるエンジンはCX-5などと同じ2.2リッター・クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」のみを設定。基本は従来モデルに採用されているものと同じだが、多人数乗車時でも最上級の走りを提供したいという思いから、CX-8専用に進化している。「急速多段燃焼」「段付きエッグシェイプピストン」「超高応答マルチホールピエゾインジェクター」「可変ジオメトリーターボチャージャー」などの新技術を採用し、最高出力を190ps*1へ、最大トルクを450Nm*2へと向上。全域で気持ちのよい加速感を味わうことができるようにしながら、燃費も改善している。JC08モード燃費で17.6km/L、新基準WLTCモード燃費で15.8km/Lを達成している(2WD車の場合)。当初はディーゼルモデルのみの設定となるが、今後ガソリン車が投入される可能性もあるという。

 

安全性能では、先行して改良型「アクセラ」に採用された最新の「360°ビューモニター」を設定。車両の前後左右にある4つのカメラ映像を様々な状況に応じてセンターディスプレイに表示。死角や障害物との距離を目視できることで、危険回避をサポートする。またパッシブセーフティでは、万が一の歩行者との衝突時にボンネット後端を100mm持ち上げ衝撃を吸収する「アクティブボンネット」を標準装備とした。ほか、自動ブレーキなどの先進安全装備をパッケージとした「i-ACTIVSENSE」を標準装備。全機種で「サポカーS・ワイド」に該当する。

 

マツダSUVのフラッグシップと位置付けられるCX-8。3列シートを有するSUVというと、今まで「3列目のシートは大人が座るには窮屈すぎる」という印象があった。そんな中で従来のミニバンに代わる新たな選択肢として開発されたCX-8が、3列目のシートも快適に座れるというメリットを備えたことによるアドバンテージは、意外と大きいといえるだろう。なお、発売は12月14日とのこと。

*1:+15ps

*2:+30Nm