正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

'19夏の東海遠征・その3(鈴鹿8時間耐久ロードレース)

いよいよ8耐の本選となる28日は朝6時前に起床して、荷物を一通りまとめてから朝7時過ぎに旅館を出発。朝食や観戦中に飲む飲料水の準備などを済ませて鈴鹿サーキットには朝7時40分過ぎに到着した。

 

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会場に向かう途中の駐車場に目を向けると、全国各地から観戦客と思しき車やオートバイがこの時間から多く停まっていた。…さくらさんによると、以前はこれよりもっと多くの来場客が訪れていて、会場の客席スタンドや会場周辺の駐車場も身動きが取れないほどだったとのこと。

 

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前日の台風が過ぎた好天の中での開催となった8耐の本選を前に、'90年代後半に全日本ロードレース選手権WGPなどで活躍した青木琢磨さんによるオープニングランなどのセレモニーが催された。…'98年オフのテスト走行時の事故で下半身に重い障がいが残った青木さんが22年ぶりにCBR1000RRで鈴鹿の地を走る姿に、多くのギャラリーから拍手や喝采の歓声が上がり、青木さんもその走りで応えた。

 

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…そして午前11時30分、64台のマシンが一斉にスタートし、8時間に及ぶ熱戦が始まった。

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まず第1・2コーナー~S字コーナーからコース内の観戦スポットを順に回ってきたけど、世界屈指のトップライダーが駆るレーシングマシンの迫力には終始圧倒された。

 

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中盤に入ってからは優勝を狙う上位…特にメーカーが威信をかけて臨むワークスチームのマシンによる攻防は更に熾烈さを増し、

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特に33番レッドブル・ホンダのCBR1000RRが21番ヤマハ・ファクトリーレーシングのYZF-R1をかわして順位を上げた時は、隣にいたさくらさんもガッツポーズを見せる程の興奮した様子だった。

 

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…大きな事故もなく順調に進んでいたかに見えた今年の8耐、夕暮れ時を迎えてメインスタンドにサイリウムの明かりが見え始めた終盤に、誰もが予想もつかぬ展開にギャラリーが一斉に静まり返った。

 

終了5分程前に2番スズキ・エンデュランス・レーシングのGSX-R1000がピットに入る途中、テールエンドから炎が噴き上がった。この時はリミッターが作動したかのように見えたけど、第1コーナーに入った辺りで突然白煙が上がってエンジンブロー。1コーナーからダンロップコーナー付近までエンジンオイルが路面に撒かれた状態になってしまった。

 

この時点でセーフティーカーを出動させれば良かったものの、残り2分で首位を走っていた10番カワサキ・レーシングチーム・鈴鹿8耐のZX-10RRがS字コーナーで転倒。この時点で赤旗掲示されレースは終了となった。

 

www.as-web.jp規定上赤旗中断後は5分以内にピットレーンに戻らないといけないけど、カワサキが5分以内に入れなかったことから暫定結果では戻った車輌の中で首位だったヤマハが暫定優勝という結果となって、'15年からの5連覇を達成したかに思われた。

 

ところがこの結果にカワサキ側が「暫定結果は赤旗が提示された1周前の順位が適用される」と抗議。…レースディレクションによる協議の結果、カワサキが'93年以来26年ぶりとなる優勝(翌日には確定)とヤマハの5連覇が覆るという異例尽くめの結末となった。

 

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…今回初めてのモータースポーツ観戦となったけど、最後の最後にここまで荒れる展開となるとは思ってもいなかった。夜9時過ぎに会場を離脱して福井県へと向かう途中、突然体調が大きく崩れ、胃酸を戻してしまう事態になってしまった。

 

今回の観戦中は4.5リッターのスポーツドリンクを飲んで、充分に水分を補給していたはずだったものの、これでも水分・栄養分ともにまだ不足していたとのこと。途中鈴鹿市内のコンビニエンスストアに立ち寄ってサンドイッチを食べたりして持ち直した。日付が変わって29日の深夜2時前に福井市内のスーパー銭湯に到着したところ、財布がないことに気付き、まさか紛失してしまったのではと大慌て。この日は寝るまで混乱が収まらなかった。