正臣のガレーヂ日記

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馳新知事への期待と不安

任期の満了に伴う石川県知事選挙は、13日に投開票が行われ、即日開票の結果、元文部科学大臣馳浩氏が19万6432票を獲得して初当選を果たし、26年ぶりに新たな県政のかじ取り役が誕生した。

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次点の前金沢市長の山野之義氏は18万8450票で、保守系候補の三つ巴を軸とした激しい選挙戦を馳氏が7982票差で制した。前参議院議員山田修路氏は17万2381票だった。投票率は61.82%で、2018年の前回選(39.07%)を22.75ポイント上回った。

 

今回の知事選は当初、昨秋の衆議院総選挙の出馬を辞退し臨んだ馳氏と、同じ自民党所属の前国会議員で、同じ清和会所属だった山田氏との一騎打ちの様相と見られたが、金沢市長を辞して選挙に臨んだ山野氏も加わった保守分裂三つ巴の選挙戦は、終盤まで熾烈な一戦となったけど、他の候補者に勝る閣僚経験や知名度をはじめ、小泉進次郎環境大臣安倍晋三元総理大臣、菅義偉前総理大臣が応援に駆け付けるなど国政との太いパイプを武器に、選挙戦を優位に進めた馳氏に軍配が上がった格好といえる。

 

馳氏は「自分が決めた道をまっすぐ進んできた。谷本正憲知事の後継を目指し、限られた財源と県民の思いを一つにして政策を実行していく」と決意を語った。県民の命を守ることや石川の個性を磨くこと、保守分裂選挙で生じた溝を埋めるために努力する考えを示し、最後に「動かそう 春の石川 新時代」と得意の俳句を披露した。

 

…26年ぶりとなる新知事の座に就く馳氏ではあるけど、今回の選挙での候補者の一本化を果たせなかった自民党県連としては、今回の選挙で山田氏を支持した県議や自治体首長との間に深い溝が生じたことが大きな懸念材料の一つとなる。党県連会長の岡田直樹参院議員は「これからはノーサイド。次に向けてワンチームでやっていく」とコメントしていたけど、深まった溝をどこまで埋められるかが今後の課題となるだろう。

 

また、今年に入って新規の陽性反応者が急増し、まん延防止重点措置が延長されたコロナ禍への充分な対策による感染状況の改善をはじめ、県民の生活にも直結するであろう様々な問題への取り組みにどのようにして向き合っていくかも非常に重要だ。26年もの長きに渡って県政を担った谷本正憲知事からバトンを受け取った馳次期知事が、如何に県政運営の指揮を執ってゆくのか、その手腕がこれから大きく問われる。