正臣のガレーヂ日記

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安倍元総理、遊説先で銃撃される

8日午前11時30分ごろ、奈良県奈良市近鉄西大寺駅前で、銃声のような爆発音が2回鳴った。現場にいた新聞記者によると、駅前で街頭演説を行っていた安倍晋三元総理大臣が倒れ、橿原市内の病院に緊急搬送された。

 

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発砲したとみられる男が取り押さえられている。警察関係者によると、安倍氏は心肺停止の状態だという。安倍氏の背後に向け、散弾銃のようなものが少なくとも2発発射された。銃のようなものは現場で押収されたという。捜査関係者によると、男は奈良市在住の元海上自衛官。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。

 

目撃した記者によると、安倍氏は午前11時半ごろから、奈良市近鉄大和西大寺駅付近で演説を始めた。

 

取材していた記者は、その数分後、安倍氏の後ろ側から銃声のような音がしたのを聞いた。聴衆にざわめきが広がり、気づけば、安倍氏の背後に立った男が銃のようなものを手にしており、破裂音がさらにもう一度鳴った。その後、安倍氏が倒れ、胸元から血が流れているのが見えた。

 

安倍氏はすぐに救急搬送され、警護していたSPが撃ったとみられる男を取り押さえた。

 

男はマスクに眼鏡、シャツと長ズボン姿だった。

 

…政治家が襲撃された事件は過去にも起きていて、戦後の主なケースでは昭和35年10月に、社会党浅沼稲次郎委員長が日比谷公会堂で演説中に、右翼の少年に刺殺されたのをはじめ、平成14年10月には民主党石井紘基衆院議員が自宅前で刺殺された。

 

また、選挙期間中の政治家襲撃事件は、平成19年4月に長崎市長選の期間中に、4選を目指していた当時現職の伊藤一長市長が選挙事務所前で暴力団幹部に拳銃で射殺された事件以来となる。

 

…今回の安倍元総理が銃撃された現場に居合わせた目撃者によると、銃撃した元自衛官が犯行に使用した拳銃は手製のものだった可能性があるとみられ、銃身の長さはおよそ20cmほどの望遠レンズのような形状をしていて、弾丸を装填する箇所には2つの穴があったという。

 

安倍元総理を銃撃した元自衛官は取り調べに対し「安倍元総理の政治信条に恨みはなかった」と供述しているが、どのような理由があって犯行に及んだのかまでは定かではないけど、参議院議員選挙の期間中に現職の国会議員への凶行は決して許されるものではないし、不法な暴力による言論への封殺は日本における議会制民主主義の根底をも覆しかねない事態にあることに、1人の国民として「この国のこれから」への一抹の不安を感じずにはいられない。

 

…銃撃を受けた安倍元総理は午後5時3分に死去が確認された。治療に当たっていた奈良県立医科大学付属病院によると、死因は心臓と大血管の損傷に伴う失血死とみられる。今回の事件で日本を取り巻く情勢に及ぶ影響は決して小さくはないだけに、戦後民主主義の根幹が覆るような良からぬ事態が再び繰り返されないことを願いたい。