正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

スバルでも完成車の無資格検査が判明、22万台をリコールへ

www.asahi.com

スバルは27日、群馬県太田市の自動車組み立て工場での完成車検査で、検査員資格を保有していない工場職員が検査業務に携わっていたことを発表した。資格がない4人が検査を行い、資格がある従業員の印章を借りて押印していた。30日に問題を国土交通省に報告し、無資格の従業員が検査した車についてはリコール(回収・無償修理)を申請する方針。対象は22.5万台の見込みで、トヨタ自動車向けにつくるスポーツカー「86(ハチロク)」も含まれる。

 

27日夕方に都内の本社で記者会見した吉永泰之社長は「多大なご迷惑をおかけした。心よりおわび申し上げる」と謝罪し、「30年以上前からこういう仕組みでやっていた」と、問題が長期にわたって常態化していたことを明らかにした。吉永社長は「会社としての感度が鈍いのかもしれないが、悪意は全くなくやり続けてきたんだと思う」と述べた。
 

スバルでは、検査をする資格がある「完成検査員」になる前でも、十分な技能があると判断した従業員を検査にあたらせており、同社が国交省に申請したルールに反していた。さらに、これらの従業員が完成検査員の印章を借りて押印する行為を続けていた。同社には「完成検査員」が245人、資格取得前の従業員が4人いる。

 

…完成車の出荷前に行われる完成検査を巡っては日産自動車が先月、国内の工場で検査資格を有していない工場職員が完成検査に携わっていたことが、国土交通省の指摘で判明し、過去3年間に生産された120万台のリコールが届け出された。この問題を受けて自動車メーカー各社は完成車の検査体制に問題が無いか確認が進められ、トヨタ自動車をはじめとする6社が完成車検査に問題がないことが報告された矢先だった。

 

今春に富士重工業から社名を変え、新たなスタートを切ったばかりのスバルでも無資格検査が行われていたとなると、先の日産での件と同じくリコールのみならず出荷が停まる可能性も高いだけに、長年スバル車を愛好している「スバリスト」と呼ばれるコアなファンは心を痛めているはず。

「あの車、どう?」~第255回~

今回のニューモデル紹介日記は、トヨタの新世代タクシー専用車・ジャパンタクシーを紹介したい。

 

response.jp

ジャパンタクシーは、日本の“おもてなしの心"を反映し、子どもや高齢者、車いす使用者、外国人観光客など、様々な人に優しく快適なタクシー専用車として開発。乗り込み高さ320mmの低床フラットフロアや幅720mm×高さ1300mmの大開口リヤ電動スライドドア(左側のみ)、車いすでの乗車も可能な構造など、グリップから構造全体に至るまで工夫と改良を重ね、様々な人に優しいユニバーサルデザインとした。

 

フロントデザインは、横基調の格子をモチーフとし、面を強調したラジエーターグリルで、クラウンのヘリテージを引き継ぎながらもモダンな表情を表現。ロングライフで流行に左右されないスタイリングや、古くより日本を象徴する色として愛用されてきた藍色「深藍」のボディカラーをはじめ、一目でタクシーと認識でき、かつ街並みを美しく統一することを目指した。

 

ドライバー視点では、ピラーの位置・形状の工夫やフェンダーミラー等により良好な視界を確保。タクシー専用設計のこだわりとしては、ナビゲーション画面・料金メーターを利用客も見やすいセンター位置に設置できるようにするなど、機器類の配置を用途に合わせて見直し、機能性を向上した。

 

パワートレーンは、新開発となるLPGハイブリッドシステムを採用。19.4km/L(JC08モード)の低燃費とCO2排出量の大幅な低減を達成し、環境性能と動力性能を高次元で両立。「トヨタ セーフティセンスC」や6つのSRSエアバッグの標準装備など、安全装備も充実させている。

 

…従来のクラウンコンフォート/コンフォートに代わる、新たなタクシー専用車として発売されたジャパンタクシー。長年培われたノウハウを基にタクシー車輌に求められる様々なニーズに応えられるよう丁寧に開発されていて、グレード名も「匠(たくみ)」「和(なごみ)」と和風なところからも「日本のタクシー」とは何かを具現化したジャパンタクシーが、日本の風景にどのようなカタチで溶け込んで行くのだろう。

日産、国からの指摘後も無資格検査が判明、2度目の出荷停止

www.asahi.com

日産自動車が無資格の従業員に新車の検査をさせていた問題で、9月に国から指摘を受けた後も全6工場のうち4工場で、検査に無資格者が関わっていたことが判明した。同社は19日までに全6工場で新車の出荷を停止。在庫車を含め約3万4千台が再検査が必要になり、顧客に渡った約4千台は、すでに届け出た約116万台に加えてリコール(回収・無償修理)する。

 

今回新たに判明したのは追浜工場(神奈川県横須賀市)など4か所で、そのうち3か所では18日までブレーキ性能などを最終確認する完成検査の一部を、規定の「検査ライン」の外側で実施していたとされる。

 

今回の1件を受けて、西川廣人社長は「信用して買っていただいた皆さんの信頼を裏切ってしまった」と謝罪した。出荷停止は再発防止策が整ってから解除する意向で、少なくとも2週間はかかる見通しとなる。

 

日産での無資格検査という「悪しき慣習」は当初の予測以上に根が深く、リコール制度導入のきっかけとなった昭和43年〜44年のマイクロバス「エコー」でのドライブシャフト脱落問題以降大きな不祥事とは無縁の印象があった日産にとっては、大きな痛手を更に深める事態となってしまった。…それだけに日産には、多くのユーザーのためにも社を挙げて管理体制の抜本的な改革が求められるし、そうしないことには三度再発してしまうのではというぐらいの危機感を持って臨む必要があるといえるだろう。

「あの車、どう?」~第254回~

今回のニューモデル紹介日記は、レクサスのフラッグシップセダン・新型LSを紹介したい。

 

response.jp

初代セルシオから数えて第5世代となる今度の新型は、新開発のGA-Lプラットフォームにより、低く構えたスタイリングを実現。車体側面にウインドウガラスを片側3枚ずつ(計6枚)配置する「6ライトキャビンデザイン」を採用し、フロントからリヤまで抜けるシャープな構成から、フェンダーがダイナミックに突き出す斬新なクーペシルエットを創り出している。

 

内装は、ダッシュボードやドアトリムの上部にメータフードから流れるように助手席まで伸びる繊細なレジスターを採用するなど、広がり感のある構成とし、下部は厚みがありシートとの一体感を感じるコンソールアームレストにより、心地よい安心感を創出。また、ドライバーを中心とした姿勢変化や視線移動の少ない操作系レイアウトにより、運転に集中できるコクピットを実現。また、ドアトリム部に切子細工をモチーフとした繊細な造形を施した化学強化ガラスを用いたガラスオーナメントが、上級グレードにメーカーオプションで装備される。

 

パワートレインは、新開発のV型6気筒3.5L・ツインターボエンジンとV型6気筒3.5L・マルチステージハイブリッドシステムの2種類を設定した。ツインターボエンジンは、圧倒的な静粛性とフラットなトルク特性を活かした爽快な加速フィーリングを両立。ハイブリッドは高回転化したガソリンエンジンと走行用モーター両方の出力を制御することで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立している。

 

また、エアブラダ(空気袋)により背中から大腿部にかけて押圧するリフレッシュ機能付きのシートや、オットマン付きの22ウェイ調整式リヤパワーシート、体温を検知して空調機能を統合制御するレクサスクライメイトコンシェルジュなど、レクサスならではの「おもてなし」を実現する快適装備を多数搭載。さらに、プリクラッシュセーフティ(PCS)、レーンディパーチャーアラート(LDA)、レーダークルーズコントロールといった各種機能の性能を向上させるとともに、先進の予防安全技術や、高度運転支援技術「レクサス CoDrive」をパッケージ化した予防安全パッケージ「レクサス セーフティ システム +A」を装備する。

 

…レクサスのトップモデルとして君臨し、更なる進化を遂げた新型LS。近年の潮流に乗ってか従来モデルからパワートレーンの大幅なダウンサイジングが図られたけど、その走行性能はより向上されているところが、これからのプレミアムセダンがあるべきカタチを具現化させたといえるだろう。また、今月下旬の東京モーターショーでの発表~来年の発売を控える次期センチュリーとともに各界のVIPの公用車としても採用されるかが気になるところでもあったりする。

日本海食堂ミーティング2017・秋

今日は富山県富山市日本海食堂での「日本海食堂ミーティング」に行ってきた。

朝8時10過ぎに自宅を出発、衆議院議員総選挙政見放送をラジオで聞きながら山側環状道路~国道8号線を北上するルートを通って、富山市にある模型店に立ち寄ってから食堂には11時30分前に到着した。

食堂に到着し、正午を回ったところで昼食を食べてから車内で休憩を取っていたところ、ek10-stさんから「持ってきたプラモデルを見せて欲しい」と呼ばれて持参したプラモデルを携えながら店内に戻った。

 

f:id:m-shima:20171015150944j:plain
小上がりの座敷に上がって先月のミーティングで入手したPA10型バイオレットのプラモデルを披露してみたところ、参加メンバーからの反応は思っていたより好評で、僕もせっかく製作した甲斐があったと安堵した。…因みにるーちぇAPさんも製作途中のマツダ・プロシードの写真を見せてくれたけど、ベース車(北米向け輸出仕様のフォード・クーリエ)からの変貌ぶりにみな目が点になる程手の込みようだった。

 

f:id:m-shima:20171015160350j:plain

プラモデルの話で盛り上がったの後、駐車場に出て参加メンバーさんが乗ってきたAL5型アルシオーネを囲んで盛り上がったけど、そろそろ寒く感じてきたのか午後4時15分に食堂から出発。…途中金沢市内のリサイクルショップなどを回ってから、自宅には夜7時30分過ぎに帰着した。

日産、検査不備車121万台をリコールヘ

日産自動車は2日、国内6カ所の全ての車両組み立て工場で無資格の従業員が完成検査をしていた問題で、車両の再点検のため、約121万台のリコールを国土交通省に届け出る方針だと発表した。対象は2014年10月から17年9月までに生産し、国内向けに販売した車種。今週中に同省へリコールを届け出た後、全国の日産販売店で点検を行う。www.asahi.com

新車登録後3年目の初回の車検をまだ受けていない車について、車検相当の点検を行うとし、今週中にも始めるという。点検コストは1台あたり1万円以上かかる見込みで、リコール費用は250億円を超える見通しとなる。また、新車登録前でユーザーに引き渡される前の約3万4千台については、販売店で再検査を行ったうえで3日以降に登録する。

 

今回の一件を受け、2日夕方から横浜市の日産本社で記者会見した西川広人社長は「お客様に心からおわびしたい。今回起こったことはあってはいけないことで、背景を徹底的に検証し、対策を取りたい」と述べた。西川社長は日本自動車工業会会長を務めており、「自工会会長でありながら、こういうことを起こして申し訳ない」と謝罪した。原因の調査には1カ月程度かかるとし、処分については「私自身が納得できるまで調べて、どう責任を取るかを考えたい」とした。

 

…一連の問題について西川社長は「工程内の検査が多く、この部分は検査を(する資格があると)登録された人でないといけない、という認識が多少薄まっていたのかもしれない」と述べていたけど、完成検査自体は適正に行われていたとはいえ、出荷前の重要な工程での見落としを見抜けなかった代償は思っていた以上に大きなものとなったといえるだろう。

 

また、納車後の新車が予期せぬ不具合が生じてからでは遅いだけに、国土交通省からの指摘を受けた時点で早急に対策に乗り出す必要があったのではないかと思えてならない。

日産、完成検査の不備で新車6万台の登録停止

日産自動車は29日、国内工場での軽自動車を除く車両生産で、完成車検査に不備があったことがわかったと発表した。法令(道路運送車両法)違反の状態で工場から出荷された可能性があり、軽自動車を除く全21車種について、現在の新車在庫6万台の登録を一時停止する。www.asahi.com

 

今回不備が判明したのが国内の全工場での完成検査工程で、検査自体は実際に行われたものの認定された検査員ではなかった。今回の問題は国土交通省の指摘で今月18日に判明、その後は正規の検査が行われるように改めたという。また、いつから検査に不備があったかは不明で、現在調査を進めているとのこと。

 

現在新車在庫の6万台以外にも、過去の生産車で検査に不備があったのにすでに登録、納車された車も多数あるとみられ、これも再検査し、リコールも含めて対応を進めるとし、今後顧客に連絡するという。今回の事態を受け、今後生産を停止することはないとしている。日産は今後、原因を第三者も入ったチームで調べるとしている。

 

…日産にとっては来週の新型リーフ発売を控えた矢先での不祥事に、今後の新車販売などに影響が及ぶのは避けられない状況に立たされたといえるだろう。しかし完成検査は販売店への出荷を控えての重要な工程となるだけに、せっかく買った新車に何らかの不具合が生じないためにも、改めて再発の防止に努めてもらわないといけないし、他のメーカーでも自社の検査員が規定に認可されているか、同様の不備が波及しないためにも業界全体を挙げての調査を進めて欲しい。