正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第337回~

今回のニューモデル紹介日記は、トヨタの中型ハイブリッドハッチバック・新型プリウスを紹介したい。

 

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7年ぶりのモデルチェンジで第5世代となる今度の新型は、「Hybrid Reborn」をコンセプトに、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を併せ持ったエモーショナルなフォルムへと進化。第5世代ハイブリッドシステムと、第2世代TNGAプラットフォームの採用で、気持ちのいい走りを実現する。

 

新型プリウスは独自のモノフォルムシルエットを引き継ぎながら、第2世代TNGAプラットフォームによる低重心化や、19インチ大径タイヤの採用よって、よりスタイリッシュなプロポーションへと進化。シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形で、「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現した。フロントフェイスはハンマーヘッドをモチーフとし、機能性とデザイン性を高次元で両立。薄型一文字のリヤコンビネーションランプを配したリヤデザインとともに、プリウスの先進性を引き立てている。

 

インテリアは「アイランドアーキテクチャー」をコンセプトに、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコックピットを両立。直感的に操作ができ、ドライビングを楽しめる室内空間とした。黒を基調した室内全体には、インストルメントパネルとシートステッチの加飾をコーディネーション。スポーティでありながら新しい上質感を両立している。インストルメントパネルには「イルミネーション通知システム」をトヨタ初採用。アンビエントライトとして室内を彩るだけでなく、トヨタセーフティセンスと連動する新機能をデザインに取り入れた。対象物を検知した際、アラームが鳴る前にイルミネーションが点滅。ドライバーへ注意喚起し、より安心なドライブをサポートする。

 

ボディカラーは、スポーティな印象を与えるソリッドカラーベースの新色「アッシュ」と「マスタード」を含む、全8色を設定。

 

PHEVモデルは従来型を大幅に上回る加速性能と静粛性を実現した2.0リットルプラグインハイブリッドシステムをトヨタ初採用。高効率のダイナミックフォースエンジンと、高出力の駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、従来型同等の低燃費を維持しつつ、システム最高出力223psを達成。0-100km/h加速6.7秒をマークするなど、圧倒的な動力性能を実現した。

 

EV走行距離は、従来型に比べ50%以上向上。日常生活の大部分をEV走行だけでカバーできるよう、バッテリー性能を向上した。また充電中にパワースイッチをオンにすると、外部電源でエアコンやオーディオが使用できる「マイルームモード」を設定。もう1つの部屋のように車内で快適に過ごすことができる。また、従来ラゲージ部にあった電池パックをリヤシート下部に搭載することで、低重心化とラゲージスペースの拡大を実現。スポーティな走りと、利便性の向上を両立している。

 

HEVモデルは最新のハイブリッドシステムを採用。従来型同等の低燃費を達成しつつ、胸のすくような加速感やドライバーの思い通りに反応するレスポンスの良い走りを実現した。システム最高出力は2.0リットル車が従来型比1.6倍の193ps、1.8リットル車が140ps。スポーティに生まれ変わったプリウスにふさわしい動力性能を確保している。

 

4WD車には最新の「E-Four」を設定。高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする低μ路での登坂性能や旋回時の安定性を向上させた。

 

基本骨格には、熟成を重ねたTNGAプラットフォームをベースに、プリウス新型のエモーショナルなデザイン・走りを実現するための改良を施した第2世代TNGAプラットフォームを採用。低重心化や大径タイヤの採用を実現した。

 

ボディ各所には補強を施し、より剛性を高めたほか、静粛性も向上。足回りではフロントのマクファーソンストラット式(フロント)/ダブルウィッシュボーン式(リア)サスペンションに改良を加え、直進ではどっしりと、コーナーではドライバーの意図に応じた車両応答性、ライントレースのしやすさを実現。最新のパワートレーンとの組み合わせで、優れた運動性能を備えている。

 

新型プリウスは先進安全・運転支援システムも充実させた。先進機能を付与し、機能が向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。検知対象を拡大し、より安心なドライブが楽しめる。また、高度運転支援システム「アドバンストパーク(リモート機能付)」を設定。様々な駐車シーンでスムースな自動駐車・出庫ができるほか、専用スマートフォンアプリを使った遠隔での駐車・出庫も可能となる。

 

アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)はセンターコンソール後端とラゲージルームの2か所に設置する。エンジンを始動せずにバッテリーだけで給電する「EV給電モード」、バッテリー残量が低下するとエンジンで発電する「HV給電モード」が選択可能。外部給電アタッチメントを標準装備し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電を可能とした。

 

新型プリウスは室内に開放感をもたらす「パノラマムーンルーフ」を、PHEVには高効率の第2世代「ソーラー充電システム」も設定。1年間で走行距離約1250km分に相当する電力を生み出す。駐車中は発電した電力を駆動用バッテリーに充電し、走行だけでなく、エアコンなどさまざまな機能に電力を供給。走行中は、発電した電力で補機バッテリー系統の消費を補う。

 

また、フロントはトヨタセーフティセンスの単眼カメラ、リヤは電子インナーミラーの後方カメラを活用したドライブレコーダーを設定。後付け感のない見映えに加え、データはECUに保存することで、大切な撮影データをしっかり管理する。

 

…'97年に世界初の量販HVとして自動車史に大きな1ページを刻んだ初代モデルの発売から25年という節目の年でのモデルチェンジとなった新型プリウス。初代モデルの発売以来、環境面におけるイメージリーダー的なポジションを担う車種として全世界で計約505万台が売れたものの、HV車の選択肢がプリウス以外にも広がるまでに大きく普及したことやEV(電気自動車)の普及なども重なって、'21年の世界販売台数は12万3千台と、ピークだった'10年の50万9千台から大きく落ち込んだ。

 

そんな現状を踏まえてなのかは定かではないけど、「プリウスが担ってきたHV車の牽引役という役割は、一つの節目を迎えた」と総括し、新たにHVの再生を意味する「Hybrid Reborn」を掲げた新型プリウス。従来の「環境に優しい車」から「デザイン性が高く、走って楽しい車」へと新たなスタートラインに立ち、HV車を今冬、PHEV車を来春頃からの発売を予定している。