正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第350回~

今回のニューモデル紹介日記は、スズキの小型ハッチバック・新型スイフトを紹介したい。

 

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7年ぶりのモデルチェンジで第5世代となる今度の新型は、「エネルギッシュ×軽やか 日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」。歴代のスイフトで培ってきたデザイン性や走行性能に加え、安全装備や利便性の高い装備を充実させた。

 

新型スイフトは一目見たら印象に残るデザインを目指して開発され、エクステリアでは、ボディ全体のラウンドした動きを表現したスタイリングと外側へ張り出したフェンダーの組み合わせにより、走りを想起させる造形とした。ルーフは軽快な印象を与えるフローティングルーフを採用。リヤは台形フォルムを形付けたことにより、安定感のある佇まいを表現した。また、フロントグリルは美しい光沢を放つピアノブラック調を、灯火類はLEDを採用した。

 

また、デザイン性を維持しながらバックドアサイドスポイラーの採用や、フロントストレイク、フロントバンパー、ホイール形状などを最適化したことにより、先代のスイフトより空気抵抗を約4.6%低減。コンパクトカークラストップレベルの空力性能を実現した。

 

インテリアは、インパネとドアトリムを繋げ、ドライバーとクルマの一体感を表現した強く印象に残るスタイリングとした。また、浮遊感のあるインパネのミドル形状の採用により、軽快さと先進性を表現。フロントドアトリムクロスやインパネには一部3Dテクスチャーを採用。角度や光の加減により立体感が変化する緻密な構造となっている。

 

ボディカラーは「フロンティアブルーパールメタリック」と「クールイエローメタリック」を新色として採用し、モノトーン9色、2トーン4色計13パターンをラインアップ。新色フロンティアブルーパールメタリックおよびバーニングレッドパールメタリック、ピュアホワイトパールは3層コートの塗膜構成を採用し、深みのある質感と高彩度の発色を実現している。

 

パワートレインは、最高出力82ps/最大トルク108Nmを発生する新開発のZ12E型1.2リットル3気筒エンジンを搭載。高速燃焼化と高圧縮比化などの技術でエンジンの燃焼効率を高め、低燃費に貢献している。また、低速から滑らかに上昇するトルク特性としたことで、街乗り走行での軽快感を実現し、燃費性能と走行性能を両立している。

 

また、1.2リットルエンジン用高効率CVTを新たに採用。エンジンの回転変動を効率的に吸収することで静粛性と燃費性能の両立を実現。軽量化により燃費効率にも貢献している。ハイブリッドMXに搭載する5MTは、ギヤの抵抗を減らすことで燃費性能を向上させ、軽快に決まるシフトフィーリングを実現し、低振動で静粛性も高めている。

 

これらによりマイルドハイブリッド搭載モデルは24.5km/リットル、非搭載モデルは23.4km/リットル(いずれもFF・CVT/WLTCモード)を実現している。

 

また、ボディ結合部に減衰接着材を塗布するとともに、バッフル材の追加やダッシュパネルの板を厚くするなどし、エンジン透過音、ロードノイズなどを低減し、高い車内の静粛性を実現。軽量で強度の高い超高張力鋼板を広い範囲に採用することで、軽量化と高剛性を両立し、軽快で燃費のいい走りを支えている。

 

足回りはフロントスタビライザーを強化することでコーナーでの車体の傾きを抑え、操縦安定性の向上を図り、走行性能を高めている。リヤはサスペンションのストローク量を増加することで、路面の凹凸などによる大きな衝撃を緩和。加えて車体とサスペンションが直接接触しないようにする緩衝材を長く、たわみやすくしたことで、小さな衝撃による突き上げ感を減少させ、快適な乗り心地を実現している。歴代スイフトの特長であるスポーティなブレーキ特性は、利きはじめを緩和したことでストップ&ゴーを繰り返す街中でも扱いやすい特性とした。

 

安全装備は、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートIIを採用。先代スイフトに搭載されていたデュアルセンサーブレーキサポートよりも画角・検知エリアを拡大し、検知対象に自転車や自動二輪車を追加、交差点での検知にも対応した。

 

最上位モデルのハイブリッドMZは、電動パーキングブレーキの採用により停止保持機能を追加したアダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能・停止保持機能付]を装備。ブレーキホールド、車線維持支援機能、アダプティブハイビームシステムなどの組み合わせにより、日常運転の負担を軽減する。ハイブリッドMZ/MXの全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車は、ドライバーの表情を認識し、眠気や脇見をカメラ検知してドライバーに注意を促すドライバーモニタリングシステムをスズキ初採用した。

 

新型スイフトは全長3860mm×全幅1695mm×全高1500mmのコンパクトな5ナンバーサイズに加え、最小回転半径4.8mの取り回しの良さを踏襲した。また、先代モデルより荷室開口の地上高を低くし、開口高を拡大したほか、荷室幅も拡大。5名乗車時でも最大265リットルの荷室容量を確保し、使い勝手が向上した。

 

室内はドライバーを中心にオーディオ、エアコンパネル、スイッチ類を配置したコックピット風のレイアウトを採用。ドライバーの手が容易に届き、高い操作性と視認性の両立を実現した。また、注意喚起をメーター表示だけではなく音声でも案内し、ドライブをサポートする音声案内機能を採用した。

 

インフォテイメントシステムは、9インチディスプレイオーディオをスズキ初採用したほか、9インチ全方位モニター付メモリーナビゲーションもメーカーオプションとして設定した。メーカーオプション設定のオーディオは全てスズキコネクトに対応。従来から設定していたスズキ緊急通報やスズキトラブルサポート、リモートエアコンなどに加え、新たにスズキコネクト加入者が予め登録した「みまもるユーザー」へのシェアが可能となったほか、警告灯点灯と連動し、警告灯点灯のディスプレイ通知やディスプレイ操作によるコールセンターへの架電などの機能を新たに搭載した。

 

…2017年以来7年ぶりのモデルチェンジで、第5世代へと進化した新型スイフト。スズキの小型普通車ではハイトワゴンのソリオと並ぶ売れ筋を担う主力車種ではあるけど、競合車種にはヤリスやアクアをはじめ、ノートやフィットにマツダ2など各社の売れ筋となる有力な車種がひしめき合う。

 

そんな中でも走行性能の高さには定評のあるスイフトだけに、新型にもマニュアルミッション車の設定があるのは歓迎したいポイントと言えるだろう。そうなると今後は高性能モデルのスイフトスポーツも新型へのモデルチェンジに向けて開発が進められているだけに、此方に期待するユーザーも決して少なくはないはず。