今回のニューモデル紹介日記は、レクサスの高級ワンボックス・新型LMを紹介したい。
2020年発売の初代モデルは当時のトヨタ『アルファード』をベースに、より高級に仕立てたモデルとして中国やアジアのショーファードリブンMPV需要に応えるため導入。7人乗り仕様だけでなく、3列目シートをなくし広い空間を贅沢に使った4人乗り仕様を設定したことで、新たな高級ミニバンの姿を提案した。現行モデルには2022年にモデルチェンジされている。
今回日本発売となった新型は、すべての乗員が自然体でくつろげる乗り味と居住空間を作り上げることをめざし全面刷新。軽量・高剛性の新GA-Kプラットフォームを採用し走行性能を強化し、静粛性の向上を実現。パワートレインは2.4リットルの直列4気筒ターボハイブリッドエンジン(最高出力371ps)を搭載するAWD(全輪駆動)となる。
ボディサイズは全長5125×全幅1890×全高1955(19インチタイヤ装着車)、ホイールベースは3000mm。アルファードと比べると全長で130mm、全幅で40mm、全高で20mm、それぞれ大きいサイズとなる。「スピンドルボディ」コンセプトを採用したフロントマスクは、グリルとボディがシームレスにデザインされた新しいレクサスのデザインで、空力性能にも貢献する。
インテリアは、室内高のあるパッケージを生かしながら、広く心地よい空間を水平・垂直を基調としたシームレスなデザインテーマで表現し、リビングのようにくつろげる世界観を追求した。4人乗り仕様は、前席と後席の間にパーティションを設置。上部には昇降式スモークガラスを備えプライバシーと開放感を両立させている。さらに48インチの大型ワイドディスプレイも用意。オンラインによるビジネスミーティングやエンターテイメントなど多様なシーンに合わせた使い方が可能だ。ディスプレイ下部には冷蔵庫や収納スペースを設けた。
…レクサスでは初のワンボックスとなるLM。ショーファードリブンMPVとして主に法人役員の移動向け需要を狙っているそうで、アルファードの先代モデルに設定された「ロイヤルラウンジ」の更に上を行くモデルとなっている。価格も2000万円とセダンの『LS』やSUVの『LX』(いずれもトップグレード)より高価に設定されていて、まさに「陸上のファーストクラス」と言っても過言ではなさそうだ。