正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

今年の「推しアニメ」を振り返る

2023年も残すところあと1週間を切った…今回は今年観たTVアニメの中で、特にお気に入りだった「推し作品」を振り返ってみたい。

 

www.youtube.com

まずは今冬(1~3月期)から、『ツルネ-つながりの一射-』。

 

2018年に放送された弓道を題材としたシリーズの第2期で、前シリーズで県大会を制した風舞高校弓道部の射手たちが、新たな競合校を交えて地方大会~全国大会を目指す姿が描かれた。

 

…同じ京都アニメーションの制作によるスポーツものアニメでも、水泳を題材とした『Free!』シリーズが「動」に対し、此方は「静」とある意味対極にあるような趣の違いを感じたけど、精緻で丁寧な描写や造りといった京アニ作品の共通項はやはり相通じている。

 

www.youtube.com

続いて今春(4~6月期)から、『君は放課後インソムニア』。

 

オジロマコトさんのマンガが原作で、不眠症に悩む2人の高校生が、お互いの通う高校の天文台で出会って始まった天文部の甘酸っぱい恋愛を描いた学園青春ストーリー。

 

…石川県七尾市が舞台となった所縁で地元の地上波局*1でも放送され、TVアニメの放送されたほぼ同時期には実写版の映画も公開されたこともあって、地元メディアでも割と話題になった。

 

www.youtube.com

続いて此方も今春(4~6月期)から、『スキップとローファー』。

 

高松美咲さんのマンガが原作で、東京の高校に進学した女子高校生が周りの同級生たちを巻き込みながらも、ちょっとハッピーな学校生活を描いた学園青春コメディー。

 

…此方は主人公が石川県珠洲市の出身と、前述の「君ソム」と同じく石川県に所縁のある作品で、同じく地元の地上波局*2でも放送された。しかも富山県南砺市に拠点を置くP.A.worksの制作というところもポイントが高かった。

 

www.youtube.com

続いて今秋(10~12月期)から、『オーバーテイク!』。

 

フォーミュラカーレースの入門カテゴリー「FIA-F4選手権」を題材としたオリジナル作品で、F4に参戦する高校生レーサー・悠と過去にトラウマを抱えるフォトグラファー・孝哉が、互いにその夢を叶えようとする姿が描かれた。

 

…同時期には同じモータースポーツものとして、しげの秀一さんのマンガが原作の『MFゴースト』も放送されたことから、両作を見比べたファンも少なくなかったけど、サーキットで繰り広げられる白熱したレースシーンのみならずモータースポーツや写真を通して描かれた人間ドラマとしても良作なのが印象的な作品だった。

 

www.youtube.com

続いて此方も今秋(10~12月期)から、『柚木さんちの四兄弟。』。

 

藤沢志月さんのマンガが原作で、賑やかに時に喧嘩もしながら、毎日力いっぱい暮らしている個性豊かな癒し系兄弟の四人暮らしを描いたホームコメディー。

 

…正直なところ放送の始まる前はほぼノーチェックだったけど、回を重ねるごとにすっかりハマってしまった*3。深夜帯での放送にしては穏やかなストーリーの展開だったこともあってか、より幅広い年齢層にも観られるようもっと早い時間帯で放送しても良かった。

 

…今年は社会現象にもなった『【推しの子】』をはじめ、『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』『SPY×FAMILY Season2』といった人気シリーズの続編、更には『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』『山田くんとLv999の恋をする』のような話題作も多かっただけに、来年はどんな作品が琴線に触れるのだろう。

*1:北陸放送

*2:北陸朝日放送

*3:現にアニメ放送後原作マンガの単行本を買い揃えてしまったほどだ

「あの車、どう?」~第351回~

今回のニューモデル紹介日記は、三菱のピックアップトラック・新型トライトンを紹介したい。

 

response.jp

12年ぶりに国内向け市場に投入される今度の新型は、タイで今年7月より生産の始まった新型車を輸入する。

 

通常ピックアップトラックは荷台に荷物を載せることを踏まえて少しリアを硬めに設定しているのが一般的で、普通に街乗りで走ると結構跳ねて硬い感じになることから、新型トライトンはシャーシフレームの設計を刷新し、サスペンションの調整により乗用車に匹敵するレベルの乗り心地を備えた。後部座席に長時間ドライブしても同乗者が疲れないよう、後席の足元の広さや背もたれの角度を、リラックスできるような態勢、形状になるよう工夫がなされているとのこと。

 

また、扱いやすさに関してもアウトランダーパジェロといったSUVに近い感覚で乗れるよう、電動パワーステアリングやアクティブヨーコントロール(AYC)が搭載されている。

 

搭載されるパワートレーンは直4・2.4リッターの4N16型ディーゼルターボで、最高出力は150kW、最大トルクは470Nmを発生。2ステージターボチャージャーを採用しており、低速から高速まで安定した力強いトルクとパワーを生み出すとともに低燃費を両立した新設計エンジンに、6速オートマチックと4WDが組み合わされる。

 

…国内向けの投入は12年ぶりとなる新型トライトン。国内市場におけるピックアップトラックにはハイラックスという強力な競合車種がいて、価格も500万円弱からとハイラックスよりかなり高額な価格設定となっている。しかし「その差で一番我々が訴求したいのが性能。乗り心地の良さ、扱いやすさ、ここは本当に自信を持って、しっかりとしたレベルに仕上がっているので、そういったところを感じて頂ければと思ってる」と開発担当者がコメントしているところからも、ハイラックスと充分に太刀打ちできる自信が表れているようだ。

新天地で復活はなるか

福岡ソフトバンクホークスが、国内フリーエージェント(FA)権を行使した埼玉西武ライオンズ山川穂高内野手との入団交渉で大筋合意したことがわかった。4年契約で、総額約12億円。出来高払いがつくという。早ければ週明けにも正式契約を結ぶ見込みで、背番号は「25」を付けるとみられる。

 

www.asahi.com

山川選手はドラフト2位で富士大学から2013年に西武に入団。持ち前の長打力を武器に3度の本塁打王*1を獲得し、「山賊打線」の一翼を担う主砲として活躍。2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも侍ジャパンのメンバーとして出場した。

 

ところがコンディションの調整で戦列を離れていた5月に、知人女性を乱暴しようとした強制わいせつの容疑で書類送検され、8月に嫌疑不十分による不起訴処分となったものの、球団から無期限の公式試合出場停止処分を受け、今季の出場は17試合にとどまったが、「故障者特例措置」による登録日数の加算で国内FA権を取得。11月14日に行使の手続きをとった。

 

来季は小久保裕紀監督の下で4年ぶりのリーグ優勝を目指すソフトバンクも、かねてから右の長距離バッターである山川選手に注目していて、柳田悠岐外野手や近藤健介外野手ら左の強打者が揃う中で編成上、是が非でも欲しいピンポイントの人材だった。今回のFA宣言を受けてソフトバンクの三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「球団としての見解をしっかり出していかないといけないので、それにあたっての調査は必要」とし、獲得に向けて幾重にも渡る調査の結果を受けた上で球団のみならず、本社サイドも含めた総合的な判断で獲得へのゴーサインが下されたものとみられる。

 

…今月中日への移籍が決まった中田翔内野手に続いて、来季の移籍動向が注目された山川選手。一連の事件の発覚を受けて以来、半年近くのブランクがあることから実戦の感覚をどこまで戻せるかが気掛かりだけど、久々の実戦復帰となった10月の宮崎フェニックスリーグでは3本塁打を放つなど復活に向けての手応えを掴んでいるだけに、新天地となるホークスで復活に向けての大きな一歩を踏み出し、ペイペイドームでの「どすこ~い!」が見られるような活躍に期待したい。

*1:2022年は打点王との2冠

「あの車、どう?」~第350回~

今回のニューモデル紹介日記は、スズキの小型ハッチバック・新型スイフトを紹介したい。

 

response.jp

7年ぶりのモデルチェンジで第5世代となる今度の新型は、「エネルギッシュ×軽やか 日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」。歴代のスイフトで培ってきたデザイン性や走行性能に加え、安全装備や利便性の高い装備を充実させた。

 

新型スイフトは一目見たら印象に残るデザインを目指して開発され、エクステリアでは、ボディ全体のラウンドした動きを表現したスタイリングと外側へ張り出したフェンダーの組み合わせにより、走りを想起させる造形とした。ルーフは軽快な印象を与えるフローティングルーフを採用。リヤは台形フォルムを形付けたことにより、安定感のある佇まいを表現した。また、フロントグリルは美しい光沢を放つピアノブラック調を、灯火類はLEDを採用した。

 

また、デザイン性を維持しながらバックドアサイドスポイラーの採用や、フロントストレイク、フロントバンパー、ホイール形状などを最適化したことにより、先代のスイフトより空気抵抗を約4.6%低減。コンパクトカークラストップレベルの空力性能を実現した。

 

インテリアは、インパネとドアトリムを繋げ、ドライバーとクルマの一体感を表現した強く印象に残るスタイリングとした。また、浮遊感のあるインパネのミドル形状の採用により、軽快さと先進性を表現。フロントドアトリムクロスやインパネには一部3Dテクスチャーを採用。角度や光の加減により立体感が変化する緻密な構造となっている。

 

ボディカラーは「フロンティアブルーパールメタリック」と「クールイエローメタリック」を新色として採用し、モノトーン9色、2トーン4色計13パターンをラインアップ。新色フロンティアブルーパールメタリックおよびバーニングレッドパールメタリック、ピュアホワイトパールは3層コートの塗膜構成を採用し、深みのある質感と高彩度の発色を実現している。

 

パワートレインは、最高出力82ps/最大トルク108Nmを発生する新開発のZ12E型1.2リットル3気筒エンジンを搭載。高速燃焼化と高圧縮比化などの技術でエンジンの燃焼効率を高め、低燃費に貢献している。また、低速から滑らかに上昇するトルク特性としたことで、街乗り走行での軽快感を実現し、燃費性能と走行性能を両立している。

 

また、1.2リットルエンジン用高効率CVTを新たに採用。エンジンの回転変動を効率的に吸収することで静粛性と燃費性能の両立を実現。軽量化により燃費効率にも貢献している。ハイブリッドMXに搭載する5MTは、ギヤの抵抗を減らすことで燃費性能を向上させ、軽快に決まるシフトフィーリングを実現し、低振動で静粛性も高めている。

 

これらによりマイルドハイブリッド搭載モデルは24.5km/リットル、非搭載モデルは23.4km/リットル(いずれもFF・CVT/WLTCモード)を実現している。

 

また、ボディ結合部に減衰接着材を塗布するとともに、バッフル材の追加やダッシュパネルの板を厚くするなどし、エンジン透過音、ロードノイズなどを低減し、高い車内の静粛性を実現。軽量で強度の高い超高張力鋼板を広い範囲に採用することで、軽量化と高剛性を両立し、軽快で燃費のいい走りを支えている。

 

足回りはフロントスタビライザーを強化することでコーナーでの車体の傾きを抑え、操縦安定性の向上を図り、走行性能を高めている。リヤはサスペンションのストローク量を増加することで、路面の凹凸などによる大きな衝撃を緩和。加えて車体とサスペンションが直接接触しないようにする緩衝材を長く、たわみやすくしたことで、小さな衝撃による突き上げ感を減少させ、快適な乗り心地を実現している。歴代スイフトの特長であるスポーティなブレーキ特性は、利きはじめを緩和したことでストップ&ゴーを繰り返す街中でも扱いやすい特性とした。

 

安全装備は、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートIIを採用。先代スイフトに搭載されていたデュアルセンサーブレーキサポートよりも画角・検知エリアを拡大し、検知対象に自転車や自動二輪車を追加、交差点での検知にも対応した。

 

最上位モデルのハイブリッドMZは、電動パーキングブレーキの採用により停止保持機能を追加したアダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能・停止保持機能付]を装備。ブレーキホールド、車線維持支援機能、アダプティブハイビームシステムなどの組み合わせにより、日常運転の負担を軽減する。ハイブリッドMZ/MXの全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車は、ドライバーの表情を認識し、眠気や脇見をカメラ検知してドライバーに注意を促すドライバーモニタリングシステムをスズキ初採用した。

 

新型スイフトは全長3860mm×全幅1695mm×全高1500mmのコンパクトな5ナンバーサイズに加え、最小回転半径4.8mの取り回しの良さを踏襲した。また、先代モデルより荷室開口の地上高を低くし、開口高を拡大したほか、荷室幅も拡大。5名乗車時でも最大265リットルの荷室容量を確保し、使い勝手が向上した。

 

室内はドライバーを中心にオーディオ、エアコンパネル、スイッチ類を配置したコックピット風のレイアウトを採用。ドライバーの手が容易に届き、高い操作性と視認性の両立を実現した。また、注意喚起をメーター表示だけではなく音声でも案内し、ドライブをサポートする音声案内機能を採用した。

 

インフォテイメントシステムは、9インチディスプレイオーディオをスズキ初採用したほか、9インチ全方位モニター付メモリーナビゲーションもメーカーオプションとして設定した。メーカーオプション設定のオーディオは全てスズキコネクトに対応。従来から設定していたスズキ緊急通報やスズキトラブルサポート、リモートエアコンなどに加え、新たにスズキコネクト加入者が予め登録した「みまもるユーザー」へのシェアが可能となったほか、警告灯点灯と連動し、警告灯点灯のディスプレイ通知やディスプレイ操作によるコールセンターへの架電などの機能を新たに搭載した。

 

…2017年以来7年ぶりのモデルチェンジで、第5世代へと進化した新型スイフト。スズキの小型普通車ではハイトワゴンのソリオと並ぶ売れ筋を担う主力車種ではあるけど、競合車種にはヤリスやアクアをはじめ、ノートやフィットにマツダ2など各社の売れ筋となる有力な車種がひしめき合う。

 

そんな中でも走行性能の高さには定評のあるスイフトだけに、新型にもマニュアルミッション車の設定があるのは歓迎したいポイントと言えるだろう。そうなると今後は高性能モデルのスイフトスポーツも新型へのモデルチェンジに向けて開発が進められているだけに、此方に期待するユーザーも決して少なくはないはず。

"大将"がドラゴンズにやってくる

今季限りで読売ジャイアンツを退団した中田翔内野手が、中日ドラゴンズに入団する見通しとなった。年俸約3億円の2年契約に出来高払いが加わる見込みとされ、背番号も北海道日本ハムファイターズ時代と同じ「6」を付けるとみられる。

 

www.chunichi.co.jp

中田選手は高校生ドラフト1巡目で大阪桐蔭高から2008年に日本ハムに入団。持ち前の勝負強さと長打力で3度の打点王を獲得するなど主砲として活躍し、21年のシーズン途中に読売に移籍した。3年目となった今季は序盤こそ得点源となる活躍*1を見せるも、5月に足を負傷したことが影響して92試合の出場にとどまり、一塁手のポジションも生え抜きの岡本和真内野手をレギュラーに起用することを、来季より指揮を執る阿部慎之助監督が明言したことから、出場機会を求めて中田選手が昨季オフに交わした3年契約のオプトアウト権行使の申し出により自由契約となった。

 

今季は球団史上初となる2年連続最下位に沈んだ中日にとっても、4年連続得点数リーグワーストとなる得点力不足の打開が急務だっただけに、打線の中軸を担う細川成也外野手や石川昂弥内野手、ダヤン・ビシエド内野手に加えて、通算303本塁打をマークしている強打者・中田選手の獲得にSNS上では「喉から手が出るほど欲しかった」「長年の課題であった攻撃陣の層が厚くなるのは素直に嬉しい」とファンからの好意的な反応が多く上がった。

 

また、若手の同僚選手への面倒見の良さにも定評があるだけに、読売時代の"愛弟子"といえる秋広優人内野手が大きく飛躍したことから、中日でも経験豊富な中田選手の下で鵜飼航丞外野手やブライト健太外野手ら有望な若手選手の更なる成長が期待される。…とはいえ、一昨年に日本ハムから読売へ移籍した経緯が、同僚選手へのパワハラによる出場停止処分を受けてだったことから、素行を問題視する意見も懸念されたが、立浪和義監督や片岡篤史ヘッドコーチに加えて、先に読売から移籍加入した中島宏之内野手がお目付け役となるのではないかとみられる。

 

…札幌~東京を経て新天地となる名古屋に辿り着いた中田選手、通算303本塁打と3度の打点王を獲ったその実力を広いバンテリンドームでどこまで発揮できるか、"大将"の新天地での活躍に期待したい。

*1:その活躍ぶりからSNS上では「中田個人軍」なるワードがトレンド入りしたほどだった

「あの車、どう?」~第349回~

今回のニューモデル紹介日記は、まずはレクサスの小型クロスオーバーSUVLBXを紹介したい。

 

response.jp

現行ラインナップでは最小モデルとなるLBXは全長4190mm×全幅1825mm×全高1545mmのコンパクトSUVで、『本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ』を目指した。

 

基本骨格にはコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)にレクサス専用開発を施し、初採用。軽量かつ高剛性、低重心なボディをベースに慣性諸元の最適化を追求した。ドライバーの着座位置を下げることで重心高と全高を下げつつも十分な室内空間を確保。トレッドを拡大することで、ワイド&ロースタンスを実現した。また、クルマとの一体感を醸成するドライビングポジションや慣性諸元向上のためにパッケージにこだわった。同時に、フロントサスペンションのジオメトリ刷新、ボディ剛性の向上、運転に不要な雑味を抑制した静粛性など、基本素性を徹底的に鍛え上げた。

 

パワートレインは高効率な1.5リットル直列3気筒エンジンと、優れたモーター出力でありながら軽量でコンパクトなトランスアクスル、高い電池出力のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載した新開発のハイブリッドシステム。アクセル操作に対する電池とモーターによるアシストを大幅に強化し、優れたレスポンスと加速感を実現する。さらに、加速中のエンジン回転数と車速、エンジン音を連動させることで伸びのあるリニアな走りを演出。ハイブリッドシステム全体を緻密に制御することで、優れた燃費性能も実現している。

 

デザインでは、コンセプトを「Premium Casual」とし、コンパクトなボディサイズにとらわれない存在感と上質さを併せ持ち、高い審美眼をもった顧客が日常でカジュアルに使いたくなるコンパクトクロスオーバーを目指した。エクステリアは、コンパクトなボディサイズにとらわれないタイヤコンシャスでダイナミックなプロポーションとした。また、レクサスの新たなフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」を採用。外向きのL字シグネチャーに進化したヘッドライトが毅然とした表情を強調。リアデザインでは一文字ランプをボディサイドまで回り込ませることで、よりワイドで低重心なシルエットを強調している。

 

インテリアでは、プレミアムに相応しいしつらえに徹底的にこだわり、気負うことなくリラックスしてクルマとの一体感を楽しめる室内空間を目指した。コクピットはヘッドアップディスプレイからメーターに向かう前後方向につながる情報系部品配置と、メーターからタッチディスプレイへつながる部品構成 により、スムーズな視線移動を実現。また、ステアリング周辺に配置された走行系部品により、スムーズな操作も可能にしている。

 

グレード体系は、バリエーションの広がりを表現した「5つの世界観」から、シンプルで洗練されたモダンな空間を演出する「クール」、落ち着きと華やかさを両立する「リラックス」を導入。さらに、唯一無二の1台を選べるオーダーメイドシステム「LBXビスポークビルド」を用意した。

 

また、24年1月に開催される東京オートサロン2024では、新型LBXの新しい世界観の1つとして、運転を楽しみ、非日常の高揚感を味わえるパワートレーンを強化したパフォーマンスモデルを出展する予定だ。

 

…レクサスの歴代ラインナップでは、'11年~'22年に生産されたCTより小型な最小モデルとなるLBXは、プラットフォームもヤリスやアクア、シエンタと同じGA-Bをベースとしながら、レクサスに見合う質感の高い走行性能・快適性を備えているようだ。

 

このクラス*1で上級志向な車種となるとノートオーラが代表的だけど、更に上を目指したLBXが460万円からの価格設定に見合う中身があるかは、来月中旬の発売までのお楽しみとなりそう。

 

続いて紹介するのは、スズキの軽ハイトワゴン・新型スペーシアを紹介したい。

 

response.jp

 

'17年以来6年ぶりのモデルチェンジとなった今度の新型は「わくわく満載!自由に使える安心・快適スペーシア」をコンセプトに、デザインや快適で居心地のよい室内空間、安全機能など、スペーシア本来の魅力をより進化させた。

また、燃焼効率を高めたR06D型エンジン(NA車)と、軽量で高効率な新CVT、マイルドハイブリッドの組み合わせにより、軽スーパーハイトワゴンクラストップの低燃費25.1km/リットル(WLTCモード・ハイブリッドG 2WD)を実現した。
 

エクステリアのデザインモチーフは従来型の「スーツケース」から変更。「もっと自由に」「もっと使いやすく」という想いから、頑丈で大容量のコンテナをモチーフとした。コンテナのプレス面を連想させるボディサイドのビード形状や、工業製品に用いられる角を面取りしたような造形を取り入れたデザインを採用。Dピラーとボディを同色とすることで、コンテナのような大きさと丈夫さを表現した。また、2トーンルーフ仕様車はDピラーのルーフとボディカラーを繋ぐ部分にシルバーのアクセントカラーを施し、遊び心を演出した。

 

スペーシアはボディを上下に分割する力強いキャラクターラインにより、頑丈で立体的な造形とした。親しみやすく優しい印象のLEDヘッドランプを採用。ボディカラーは春に咲く花のような柔らかみのある「ミモザイエローパールメタリック」と、使い込んだ革製品のような深みのある「トーニーブラウンメタリック」を新色として設定した。また、2トーンルーフ仕様車のルーフ色には「ソフトベージュ」を採用。モノトーン8色、ソフトベージュ2トーンルーフ4色の全12パターンを設定した。また、エンブレムはタグプレートをモチーフにしたデザインに一新。文字部分がくり抜かれていることで、車体色によって表情が変化する。

 

スペーシアカスタムはメッキと艶のあるブラックを組み合わせた大型のフロントグリルやメッキフロントバンパーガーニッシュ、メッキバックドアガーニッシュなどにより、上質感と存在感を表現した。また、内部をブラック化した薄型フルLEDヘッドランプとLEDフロントシーケンシャルターンランプ、クリスタル感のある肉厚インナーレンズのリヤコンビネーションランプを採用し、華やかな印象を演出。上位グレードの「ハイブリッドXS「ハイブリッドXSターボ」にはスタイリッシュなデザインの15インチ切削アルミホイールを採用した。車体色は「ピュアホワイトパール」や「インディゴブルーメタリック2」をはじめとした上質感のあるカラーを採用し、モノトーン7色、ブラック2トーンルーフ4色の全11パターンを設定。エンブレムは文字部分にボルドーカラーを使用し、華やかで上質感のあるデザインとした。

 

インテリアはインパネや前席ドアのアッパー部分を立体的な造形とすることで、充実感や広さを演出。カップホルダーやインパネボックス、前席ドアトリムにビード形状を施すことで、エクステリア同様頑丈で大容量のコンテナを表現した。

 

スペーシアはブラウンを基調としたインテリアに、サイドルーバーガーニッシュやドアアッパー部分にマットな質感のカフェラテ色を配色し、居心地のよい室内空間を演出。アウトドア家具のような心地よい雰囲気を持たせた、グレー基調のカラーメランジシート表皮を採用した。

 

スペーシアカスタムはブラックを基調としながら、セミマットな質感のボルドーと光沢のあるピアノブラックの加飾が生み出すコントラストにより、上質で落ち着いた雰囲気を演出。シート表皮はスエード調起毛で仕上げ、見る角度によってブラックの中にボルドーが煌めく華やかなデザインとした。さらにハイブリッドXS/ハイブリッドXSターボは、シートサイド部を艶のあるパイピングを施したレザー調とすることで、より上質感を高めた。

 

スペーシア/スペーシアカスタム新型はプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、広い室内空間を実現。後席格納時の床面もフラットになり荷室高が拡大したことで、自転車などの大きな荷物がより積み込みやすくなった。また、乗り降りのしやすいリヤステップ地上高(345mm)やスライドドア開口幅(600mm)、開口高(1250mm)に加え、持ち手部分を拡大した乗降グリップにより後席の乗降性を高めた。

 

リヤシートにはマルチユースフラップをスズキで初採用した。フラップの位置や角度を調整することで、3モードの選択が可能。くつろぎ感を得られる「オットマンモード」、走行中の姿勢安定をサポートする「レッグサポートモード」、荷物の落下を予防する「荷物ストッパーモード」で、快適な後席空間を演出する。また、左右独立した後席センターアームレストを採用。マルチユースフラップと併せて使うことで、後席の快適性をさらに高めるとともに、座面に置いた荷物の横ずれ防止にも役立つ。

 

このほか、スマートフォンタブレットを立てかけることのできるストッパー、幼児用マグや500mLの紙パックにも対応したドリンクホルダー、テーブル格納時でも使用可能なショッピングフックを備えたパーソナルテーブル、静粛性を高めたスリムサーキュレーターを装備。USB電源ソケット(タイプA/タイプC)は後席右側にも採用した。さらにビッグオープントレー(助手席)やオープントレー(運転席)、フロントドアアッパーポケット(両側)、シートバックアッパーポケット(運転席、助手席)など、多彩な収納スペースを用意する。

 

先進安全装備では、スズキ初採用となる衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に標準装備。ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせにより、検知対象を車両や歩行者、自転車、自動二輪車とし、交差点での検知にも対応する。

 

衝突の可能性があると判断した場合に、衝突被害軽減ブレーキによる衝突の回避または被害軽減を図る「低速時ブレーキサポート(前進・後退)」、発進お知らせ機能[先行車・信号切り替わり]、標識認識機能は全車標準装備。カーブ手前で自動で速度を抑制するカーブ速度抑制機能、車線変更時の加減速補助機能や接近警報機能などを搭載したアダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能・停止保持機能付]、車線維持支援機能をスペーシアカスタムなどに標準装備した。

 

また、フロントピラーを細径化することで前方視界が広がり、交差点右左折時の横断歩行者や交通状況がより把握しやすくなった。

 

スペーシア/スペーシアカスタム新型はパーキングブレーキの作動、解除の操作を指先で確実に行うことができる電動パーキングブレーキをスズキ軽自動車で初採用。さらにブレーキホールドを採用し、機能をONにした状態で停車時にブレーキペダルを踏み込めば、ブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持する。

 

新開発のステアリングホイールは、左側にマルチインフォメーションディスプレイ操作用の十字スイッチを搭載。ステアリングホイールから手を離さずにディスプレイ内の表示コンテンツの切り替えなど各種操作ができる。また、冬の寒い日にも快適な運転をサポートするステアリングヒーターをスズキ軽自動車で初採用した。

 

スピードメーターをデジタル化するとともに、マルチインフォメーションディスプレイには4.2インチカラーTFT液晶を採用し、視認性を高めた。また、ドライブレコーダー連動、HDMI入力対応、スズキコネクト連携機能を新たに搭載したスマートフォン連携メモリーナビゲーションをメーカーオプションとして設定した。

 

スズキコネクトは緊急通報やトラブルサポート、各種アプリサービスに加え、あらかじめ登録した家族などと、スズキコネクトの機能をシェアできる機能を新たに追加。また、メモリーナビゲーションとの連携により、警告灯の点灯や無償修理などの通知をナビ画面に表示したり、スズキトラブルサポートへの発信やコネクテッドサービスの一時停止/停止解除がナビ画面上で操作可能となった。

 

…6年ぶりのモデルチェンジで第3世代へと進化した新型スペーシア。最大の競合車種となるN-BOXのモデルチェンジからわずか1月で新型へのモデルチェンジを図る辺りからも、スズキの新型スペーシアへの意気込みが伺い知れる。

 

先代モデルではクロスオーバー仕立ての外装を纏ったスペーシアギアや、4ナンバーの商用バン登録となるスペーシアベースといった派生モデルも用意されたけど、今後の展開次第では新型にも改めて投入される可能性も考えられるのではないかと思う。

*1:1.5リッター以下の小型車

「あの車、どう?」~第348回~

今回のニューモデル紹介日記は、トヨタの高級セダン・新型クラウンセダンを紹介したい。

 

response.jp

クロスオーバー、スポーツに続く、クラウン新型第3弾となるセダンは、快適な乗り心地と上質な走りとともに、ショーファーニーズを満たすくつろぎの空間を創出。正統派セダンを再定義する新スタイルで、パーソナルにもビジネスにも応える「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦し、「セダン再発見」を感じさせるクルマになっている。

 

クラウン(セダン)は「オーソドックスなセダンはつくりたくない」というデザイナーたちの思いのもと、ニューフォーマルセダンという新たな価値の創造にチャレンジした。ホイールベースを3メートルに設定し、ショーファーニーズに応えるべく、後席のゆとりを創出。足元のスペースも広くなり、足抜きしやすいスムーズな乗り降りを実現した。

 

また、水素社会の実現に向け、フラッグシップであるクラウンに、今回新たに走行中にCO2を排出しない燃料電池車(FCEV)を用意。ハイブリッド車(HEV)とともに、多様なニーズに応える選択肢を増やしながら、電動車の普及やカーボンニュートラルの実現に貢献していく。

 

FCEVは走行中にCO2を一切排出しない電動車。静粛性や環境配慮面でのショーファーカーとしての価値に加え、FCEVならではの加速性能で走りの楽しさも実現した。MIRAIと同じ高性能FCシステムを採用。3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載し、1回あたり約3分の水素充填で約820km走行可能。アクセルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、スムーズに伸びるFCEVならではのパワーと、モーター駆動ならではの静粛性や乗り心地を実現した。

 

HEVは新開発の2.5リットルマルチステージハイブリッドシステムをトヨタとして初搭載。エンジンと2つのモーターに加え、有段ギアを組み合わせることで、あらゆる車速域からのアクセル操作に応える駆動力を実現した。従来はエンジン最高出力を使用できる車速領域が約140km/hからだったが、本システムでは約43km/hから使用可能になった。高速走行時はエンジン回転数を低く抑え、低燃費で静かな走りを可能に。排気量をダウンサイジングしながら、力強い動力性能と燃費性能を両立している。

 

また、FCEVは外部給電システムを搭載。大出力の電力を住宅や電気製品に供給できる。さらにFCEV/HEVともに車内2か所のアクセサリーコンセント(AC100V 1500W)で電気製品を利用可能。走行中だけでなく、非常時給電システムとして、車両が停止した状態でも給電できる。

 

昨年7月に4つのボディータイプで発表された新型クラウン…先に発売されたクロスオーバー、スポーツに続いて今回発表されたセダンは、ある意味クラウンの「本命」ともいえるモデルだろう。

 

近年はクロスオーバーSUVやワンボックスの高級車も多く見られるようになる中、乗用車の基本形といえるセダンの基本を忠実にトレースしながら、「ニューフォーマル」という新たな価値観に臨み、歴史あるブランドの新たな1ページを如何に開き刻んで行くかにも注目が集まる。