正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第295回~

今回のニューモデル紹介日記は、トヨタの小型スポーツハッチバック・GRヤリスを紹介したい。

 

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GRヤリスは、トヨタGAZOOレーシングWRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や、開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生。マスタードライバーである“モリゾウ”こと豊田章男社長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発したトヨタ初となるモデルだ。

 

アッパーボディにアルミ素材のエンジンフード、バックドア、ドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとしている。

 

さらに、前後のサスペンションセッティングの最適化を行うなど、WRC参戦を通じて蓄積してきた知見やノウハウを投入。ベースモデルとなる「RZ」、走りを気軽に楽しめる「RS」、競技ベース用の「RC」といった3つの個性あるモデルを用意する。

 

RZは、最高出力272psを発生する新開発の小型軽量ハイパワー1.6リットル直列3気筒直噴ターボエンジンを搭載する高出力モデル。6速マニュアルトランスミッション「iMT」、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせ、卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる。

 

価格はRZが396万円、冷却スプレー機能付空冷インタークーラートルセンLSD、BBS製鍛造アルミホイール/ミシュラン パイロットスポーツ4Sを標準装備するRZハイパフォーマンスが456万円。

 

RSは、最高出力120psの1.5リットル直列3気筒ダイナミックフォースエンジンを搭載するFFモデル。トランスミッションは、発進用ギヤを追加し低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するダイレクトシフト-CVTを採用し、マニュアル感覚の10速パドルシフトで、GRの研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめる。

 

18.2km/リットル(WLTCモード)の低燃費を実現する一方、スポーツ走行はもちろん、日常生活の中でも、安全な速度域でパワーを使い切れる楽しさや、意のままに車両をコントロールする「気持ち良さ」を提供する。価格は265万円。

 

RCは、RZをベースに、走りに必要なモノ以外を極力排除した競技ベース用軽量モデル。車両重量は1250kgと、RZに対し、30kgの軽量化を果たしている。高出力1.6リットル直列3気筒直噴ターボエンジン、スポーツ4WDシステム「GR FOUR」などの基本性能は継承しつつ、ラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチベンチレーテッドディスクブレーキを装備する。価格は330万円。

 

あわせて、GRヤリスの魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ 「GRパーツ」 を設定。GRヤリスでレースに参加する人から、日常生活の中でも 「気持ち良い」走りを楽しみたい人まで、幅広い商品をラインアップ。競技仕様のGRパーツでは、社外のプロドライバーたちとつくり込みを実施。レースに勝つための技術を惜しみなく投入した。

 

…現行ヤリスシリーズでは、今週発売されたヤリスクロスに続く派生モデルとなるGRヤリス。トヨタでは平成11年に発売されたMR-S以来、21年ぶりの自社開発によるスポーツカーとなる。市販車をベースに競技車輌が開発されたこれまでのスポーツカーとは異なり「競技用の車輌を市販化」という逆転の発想で開発されただけに、WRCで培われた高いレベルの走行性能はこのクラスの中でもトップクラスといっても過言ではないといえるだろう。

 

国内メーカーで車格の近いとされるマーチNISMOスイフトスポーツといった、有力な競合車種を軽々と抜き去るかのような走行性能を持つGRヤリスの実力がどれ程の物か、機会があれば一度そのハンドルを握って確かめてみたい。